SSブログ

「ポケモンGO」超絶人気は、まだまだ序の口だ [ニュースまとめ]

016.jpg

 7月6日のリリース以来、任天堂のAR(仮想現実)モバイルゲーム「ポケモンGO」人気が爆発している。ダウンロード数はうなぎ登りで、いったいどこまで伸びるのかさえ見当もつかないほどだ。

 ポケモンGOは米国、オーストラリア、ニュージーランドといった英語圏の国から“ソフトローンチ”(徐々にサービスを提供していくリリースの形態)でスタートしており、今後は修正やゲームバランス、機能調整などを行いながらサービス地域を広げていく予定だ。日本でのリリースはまだだが、公開されれば大ヒットとなることは間違いないだろう。あまりの人気にサーバー側の整備が追いつかず、欧州でのリリースがやや遅れ気味だ。

 今週中には、いよいよ日本でのサービスインも予定されている。しかし、大量のトラフィックに対する準備ができるまで日本でのサービス開始が遅れる可能性もある。

■ 平均利用時間は1日43分23秒

ここで、ポケモンGOの人気のすさまじさを示すデータを見ていこう。イスラエルのアクセス解析サイト「SimilarWeb」がブログの中で、いくつかの数字について公開している。全米のAndroidユーザーの5%以上がこのゲームをインストールしたという。しかも、驚異的なことに継続利用率は60%を越えているというのだ。その数字を見るだけでも、任天堂がスマートフォンコミュニティにおける大きな事業機会を得たことがわかる。 興味深いのは高い利用率だけではない。利用時間の長さだ。一般にスマートフォンでもっとも多く利用されるアプリは、SNSクライアントやメッセンジャーアプリだ。北米でもっとも人気のあるメッセンジャーは「WhatsApp」だが、平均利用時間は1日当たり平均で30分27秒。ところが、ポケモンGOは43分23秒にも上っている。
.

 ポケモンGOは、グーグル系のゲーム開発会社で、スマートフォンゲームのヒット作として知られる「Ingress」を生み出したNianticと任天堂が開発したモバイルゲームだ。現実空間のいたるところにポケットモンスターが存在するかのように、スマートフォンのカメラと画面を用いて拡張現実空間が表示される。Ingressがそうであるように、アウトドア指向も強く、街や公園に出てポケットモンスターを捕まえたり、戦ったりといったことが行える。

 基本料金は無料。課金設定も比較的軽微で、積極的に遊べばいつまでも無料で楽しめる設計だ。しかし、爆発的なダウンロードと継続率の高さもあって、ポケモンGOはアプリ内課金の売り上げランキングでナンバーワンに輝いている(「App Annie」調べ)。1日に1回でもアプリを起動する人数を示すDAU(デイリーアクセスユーザー)は増加の一途で、たった2日でTwitterのDAUに迫る勢いだそうだ。

 この人気ぶりが報じられるにつれて任天堂の株価が急騰しているのは当然と言えるだろう。7月7日終値で1万5000円に満たなかった任天堂株は7月12日終値で2万2860円まで上昇している。およそ9300億円も株式時価総額が増えた計算になる。

 この人気ぶりに過熱感を感じている読者もいるかもしれないが、ポケモンGOの成功はまだ“始まったばかり”と考えるべきだ。理由は2つある。

■ この人気は「固定化」される

 スマートフォンアプリ、とりわけゲームの人気は固定化される傾向が強い。「パズル&ドラゴンズ」や「モンスターストライク」は長期にわたって人気上位のゲームアプリだ。

 こうした固定化が起きやすいのは、なぜか。それは大量のゲームが数年にわたってスマートフォン向けに集中したことで、話題性の高いアイデアを用いたゲームや誰でも知ってるキャラクターを採用したゲームなど、何らかの理由がなければ、ユーザーが発見しづらくなってきている。

 結局、AppStore、Google Playなどのアプリストアのランキング上位からダウンロードするユーザーが多く、新たなメガヒットが生まれにくくなっている。その中で、強力なポケモンブランドによってポケモンGOは一気に最大規模のゲームプラットフォームにまで登り詰めた。しかも、その普及は始まったばかりであり、“刈り取り期”はこれからだ。

 もうひとつの理由は、ポケモンGOが新たな遊びを生み出す“プラットフォーム”となる可能性を持っていることだ。

 ポケモンGOはプレーヤーがいる場所や現実の風景などと連動する。今後、ポケモンGOは世界中の観光地や企業などと連携したり、任天堂の他キャラクターとのAR空間での交流など、現実/仮想といった区別を越えて多様なコンテンツが集まるプラットフォームに育っていくだろう。そうなれば、ポケモンGOの世界観にはさらに奥行きと幅が生まれ、ユーザー層が広がったうえで飽きの来ない長寿命のゲームアプリとなるに違いない。

 昨今低迷していた任天堂の株価を基準に“急騰”と騒いではいるが、スマートフォンを用いたモバイルネットワークゲームにおいて盤石の位置を築くことができれば、今の急騰など小さなノイズとしか思えなくなるだろう。かつて2007年11月2日に、任天堂の株価は7万0500円を付けていた。まだまだ低水準なのである。

 投資家としての注目ポイントは、この過去最高値にどこまで近付くか、だろう。しかし、この新しいゲームプラットフォームが正常に育っていけば、任天堂は新たな黄金期を迎えることになるかもしれない。








リンク元
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160713-00127064-toyo-bus_all
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ゲーム

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

ブログを作る(無料) powered by So-netブログ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。